山田日記

思ったことをつらつらと

ホリエモンを支持する層

ホリエモンがますます元気だ。

刑務所から出所して元気にやっているのは大いに結構。

これからの活躍に期待する。

 

しかしTwitterなどを通して彼の言説を支持する人々の層を見ると少々不安になる。

ホリエモンを支持する層は既存の社会の枠組みでいわゆる「負け組」に位置する人々である。

彼らは、ホリエモンが「既存の枠組みは近い未来に崩壊する」という予言を喜々として聞いているようにみえる。

既存の枠組みの崩壊により今の勝ち組が明日は負け組になるわけだから嬉しくない訳がない。

 

ところがホリエモンの言説を見るにより大きい国家の政策などについてみると思いっきり保守的である。

つまり彼によれば、国家の枠組みは現状維持で、なぜかより小さい社会の枠組みは大きく変わり今の勝ち組は生き残れない社会になるというのである。

日本の歴史をふりかえると社会の枠組みの変革は第二次大戦や 明治維新のように国家的枠組みの大変遷に伴っている。

国体維持の元で社会的な大変革はあまり例がない。

 

 

ホリエモンがこの事実を知らない訳がない。

思うにホリエモン自分の顧客ターゲットが社会的負け組であり、顧客層維持のために今の負け組を生産する既存の国家枠組みは必要であることがわかっているのだと思う。

お得意様に「あなたは明日勝ち組になれる」という夢を売ることで彼はお金を稼いでいるのである。

 

別にこれが悪いことだとは言わない。

かつては宗教がこの役割を担っていたが、現代はこういう枠組みで救いが提供されているということである。

 

ただ残念ながら、彼を信仰する人々にとって都合の良い明日は来ないであろう。

来るとしても日本が北朝鮮に核ミサイルを打ち込まれ日本が焦土と化すとか、日本の借金が膨れ上がり社会保障が破綻しデフォルトが起きるとかそんな状況ではないだろうか?

もっともそういう状況は負け組の人が浮き上がれる状況であるかどうか、甚だ疑問である。